平成18年 6月 定例会(質問)

質問1. 海軍記念館などを活かしたまちの魅力づくりについて

 まちの魅力づくりとして、赤れんが倉庫群に視点をあてて赤れんが博物館や重要文化財の指定を目指した(仮称)智慧蔵の整備が進められています。市民の皆さんにとっても「肉じゃが」発祥の地としてのPR活動や夏の風物詩となった赤煉瓦サマージャズコンサートの開催などがあり、また、北吸桟橋からの自衛隊の公開など、海上自衛隊の力強い支援や協力もあります。これらの取り組みを一層推進するため、海上自衛隊の総幹部の記念館を一般市民や来訪者が許可手続きをすることなく自由に見学できる施設として整備がなされるよう関係機関に要請すべきです。また、造船所内の舞鶴館の資料も利用して地域資源を大いにPRしてはどうですか。

答弁1.

 海軍記念館には、その歩みを知る500点余りの貴重な品々が展示され、昨年度は 6,000人が訪れていますしかし、見学には事前の申し込みが必要でもっと自由に見学したいとの声を以前からから市内外の多くの人から聞いています。舞鶴館でも海軍工廠以来の貴重な資料が展示、保存されています。これらの舞鶴固有の歴史的・文化的遺産を集めて展示する施設が整備され、市民や観光客が立ち寄って自由に見学し、学ぶことが出来れば、舞鶴の魅力を全国に発信できます。市としては、施設を所有する防衛当局をはじめ関係機関に対して、その思いを伝えお願いしていきます。

質問2. 東舞鶴公園について

 東舞鶴公園は総合公園として、スポーツ競技やイベントなど現在、多くの市民に利用されています。先般は、長年の課題であった駐車場の増設とそれを結ぶ歩道橋が整備され、「舞鶴つつじ祭り」において利用されたところであります。一定整備が完了したと思えますが、利用者からは更なる整備の充実を聞いています。1つに、赤迫池周辺の自然や景観を保つためには十分な管理の充実必要ではありませんか。2つに、つつじ祭りをはじめ多くのイベントが行われています。ついては、イベントなど多目的に利用できるステージの常設が必要と考えますがいかがですか。3つに、グランドの水はけの悪さや一部で防球ネットが低くボールが道路や民家に飛び出し事故が危惧されています。適切な対応が必要ではありませんか。

答弁2.

 赤迫池周辺は、散策路や東屋、トンボ池や野鳥の観察施設などを整備し、水辺や自然に親しめる憩いの場とし、市民の方々が自然に触れ合えるよう努力してきました。これらの豊かな自然と良好なる水辺環境が保存できるよう、適切な維持管理をします。イベント用のステージの設置についてでありますが、本公園では、市民の方々の手作りのイベントが行われております。これらのイベントがさらに発展し、市民交流がますます盛んになることを期待しており、多目的に利用できるステージの設置について、積極的に検討します。多目的グランドの排水や防球ネットの嵩上げにつきましては、調査し、よく検討します。

質問3. 放置自転車対策について

 近年、街のいたる所で「放置自転車」が目立っており、自転車の放置は、単に街の美観を損なうだけでなく、高齢の方や子供たちの交通の妨げになっている。現行の放置自転車の処理は、それぞれの管理者が適応できる法律に基づき処理していると聞いていますが、この法律に基づくのでなく、全市的な統一をして処理できる条例が必要と考えます。このため、昨年の3月議会で条例制定について聞いたが、市から制定について検討する旨の答弁を頂きましたが、その後の条例化に向けての検討はどのようになっているのか。

答弁3.

 以前に比べ自転車の入手が手軽になったことやモラルの低下などにより、近年、道路や都市公園などの公共施設における放置自転車は増加傾向にあります。現在、それぞれの管理者が、遺失物法や道路法など、適用できる法律に基づき処理しているところです。しかしながら、放置自転車を無くしていくためには、市民啓発のほか、全市的に統一して放置自転車の防止すると共に、速やかに対応することが出来る条例が必要と考えています。このため、現在、条例化の具体化に向けて事務を進めているところであり、今後は、市民の皆様や関係機関・関係団体などのご意見もお聴きしながら取り組んでいきます。

質問4. 子育て支援策(放課後子どもプラン)について

 文部科学省と厚生労働省は先般、放課後の児童の居場所作りを進める「放課後子どもプラン」を創設すると発表しました。「地域子ども教室」と「放課後児童クラブ」が連携する取り組みであり、2007年度の概算要求までに具体的な推進体制などを詰めるとしています。本市でも、積極的に施策を推進され、子育てや子どもに関する相談窓口を一本化され、子ども総合相談センターを開設されました。現在、放課後児童クラブは14箇所で開設され、子どもたちは放課後を有意義に過ごしていると聞いています。開設以来3年目を迎えましたが、放課後児童クラブについて、現状をどのように認識されていますか。また、放課後子どもプラン(仮称)について、教育委員会が主体となって進めることについて、どのようにお考えですか。

答弁4.

 放課後児童クラブについては、平成16年度から実施し、3年目を迎えています。現在、法人格を有する2施設のほか、12の地域子育て支援協議会に運営を委託し、実施しています。これらの14の放課後児童クラブでは、開設後、年々入会者が増えてきており、5月末現在で318人の児童が利用しています。次に、「放課後子どもプラン」の創設についてでありますが、文科省の「地域子ども教室」と厚労省の「放課後児童クラブ」を一体的あるいは連携して実施するプランで、校長または教頭がメンバーとして参画する運営組織を設け、できる限り小学校内で実施する方針が示されています。具体的には、市町村の教育委員会が主体となり、福祉部局と連携の下、プランを策定し、退職教員やボランティア等、地域の方々の協力を得て放課後対策を進めることとされています。国の状況や推移をよく見守り、検討していきたいと考えています。

質問5. 全国高等学校総合文化祭について

 本年は、第30回全国高校総合文化祭が8月2日から6日にかけて京都府で開催されます。舞鶴市では、8月3日、4日と吹奏楽部門の開催が予定され、2日間でステージに立つ生徒は3,000人近いと予想されています。せっかく、舞鶴を訪れる皆さんを「もてなしの心」で受け入れたいものです。舞鶴の魅力を肌で感じ、舞鶴にいってよかったと思っていただけるようにしなければなりません。開催しとして、どのような受け入れ態勢づくりが必要と考えていますか。

答弁5.

 この高校総合文化祭は、全国の高校生が集い芸術文化を通じて交流を深める、いわば「文化芸術分野のインターハイ」とも言える大きな祭典であります。8月3日と4日の2日間、総合文化会館を会場に、各都道府県の代表3,000人余りが集います。このような高校総文の吹奏楽部門を本市で開催できることは、若者たちの交流を促進するうえで、またとない機会であります。このため、広報誌やホームページなどを活用して、本事業の開催をPRし、市民の理解と協力を得られるよう努めるほか、JRの東・西駅など市内各所に看板や懸垂幕、のぼりなどを設置し、歓迎ムードを盛り上げます。また、ふるさと産品コーナー、本市ゆかりの産品の振る舞いコーナーを設けるほか、観光面における協力など、本市を訪れる高校生たちが舞鶴に好印象を持ち、再び舞鶴に来たいと思ってもらえるよう、市民をあげて温かい「もてなしの心」でお迎えしたいと考えています。

ページ上部へ戻る